個人作品:岩田智代

ベストオブ笑顔

絣/オリジナルテクニック
綿布・綿糸
2019~2023

複写体は、作者本人です。
撮影者に指定した年代の笑顔の写真を選んでもらい、0歳〜20代まで4枚のベストオプ笑顔を決定して織り始めました。
現在作者は35歳で、30代以降のベストオブ笑顔はこれからの日々によって決まります。

横に加わる新しい笑顔の姿と縦に伸びる曖昧になっていく記憶の時間軸は作者の日々と共に更新され続けます。


WEBポートフォリオ:織を選ぶきっかけになった自分の作品

岩田智代 Tomoyo Iwata

2016年度編入学〜2018年度卒業

作品名

つぼみひらく(西洋シャクナゲ)

2017.08

京都造形芸術大学3年次配当の織のスクーリング課題で制作したもの。


技法

綴織(つづれおり)

綴織は平織で、強く張った経糸が密度の多い緯糸で隠れ、緯糸で図柄を見せるのが特徴の織技法です。


織を選んだきっかけ

絵を描くことがもともと好きで、染と織、どちらに進むか悩んだ時期にはじめてこの綴織のタペストリーを制作しました。

高機で織ったのに全然リズミカルに進まず、自分が描いた色草稿と手元とをにらめっこしながらの試行錯誤が楽しかったです。

織り上がって織機から外したときの作品の重みと壁に掛けたとき羊毛が織り込まれてできた深い色合いに感動して、私は綴織がしたいんだなぁとしみじみ思い至ったことがきっかけです。